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No.5127 - 今日のひとことログ

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■LOG No.5127

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No.5127 〔1070文字〕

プリンタの純正インクの話をしたら、タイムリーなことに互換インクの法廷闘争に関する記事が毎日新聞に出ていた。記事冒頭で紹介されているBrotherとELECOMの訴訟では、「プリンタと純正インクの抱き合わせ販売に当たる」としつつも「設計変更の差し止め請求は棄却」という引き分けのような判決だが、次に紹介されているCanonの件ではCanon側の勝訴(=互換インクは特許侵害)、EPSONの件ではEPSON側の敗訴(=互換インクは特許侵害ではない)ということで判決が割れている。プリンタの互換インクを使うことに対して、「プリンタメーカーがインクで儲けるビジネスモデルを採用しているからこそプリンタ本体が安いのだから純正インクを使うべき」というような正義が振りかざされるのを目撃することもあるが、プリンタメーカーは自身で「インクで儲けるビジネスモデル」と「本体で儲けるビジネスモデル」とを選択可能な上で前者を採用しているのだからメーカー側の問題であって消費者には関係ない。互換インクが出されても影響ないようにしたければ、後者を採用してプリンタ本体の販売だけで利益がでる価格に設定すれば良いだけのことである。もちろん消費者はプリンタ本体を安く買えなくなるが、そもそも製造コストに見合った価格が付けられるのは当たり前なのだ。その代わり(プリンタメーカーは機種ごとに異なるインク形状を採用する意味が薄れるので)互換インクがたくさん出回れるようになるだろうから、消費者側はインク代がもっと下がるメリットを享受できるだろう。最近のプリンタは、互換インクを挿入すると警告が表示されて記録される仕様になっている。その場合、保証期間内の故障でも無償の保証は受けられない(可能性がある)ので、保証期間内は純正インクを使っておき、期限後は自由にするのが良い気がしている。互換インクメーカーも複数あるので一概には言えないことだが、個人的な使用感では少なくともメジャーな互換インク会社のインクなら印刷品質に差はないように感じる。互換インクはメジャーな会社製のしか使ったことがないので他は知らないのだが。もっとも、私は写真を印刷するようなケースが滅多になく、ほとんどコピー用紙に書類を印刷する用途が主だからそう感じるだけかも知れない。写真のように微細な色合いが重要な印刷物で、印刷品質を最重視したい場合には、純正インクを使っておく方が無難だろうとは思う。
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