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No.188 - 今日のひとことログ

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■LOG No.188

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No.188 〔1084文字〕

日本の健康保険制度では7割を保険が負担してくれるので、保険証を提示しさえすれば病院の窓口で支払う金額は医療費総額の3割だけで済む。さらに高額療養費制度というのもあって、1ヶ月間の上限額を上回る医療費を支払った際には上限を超えた分を丸々還付してもらえる制度がある。これは「一旦は全額(と言っても3割負担分だけだけど)を支払うものの、後から申請すれば超過分を払い戻してもらえる」という制度。でも最近は、病院の窓口の段階で最初から「上限額を超えた場合には上限額までの請求で済ませてくれる」仕組みがある。もっとも、そうしてくれるのは「その病院1つだけで高額療養費制度の上限額を超えた場合」に限られるけども。高額療養費制度は複数の病院や調剤薬局などすべて合算して1ヶ月の上限額を決めるので、複数の病院を渡り歩いた結果として上限額を超えた場合には自力での還付申請手続きが必要なことに変わりはない。ただ、この病院1つだけで上限額までの請求に留めてくれる仕組みは(たぶん)70歳以上の高齢者だけが対象っぽい。高額療養費制度での上限額は、本人の年齢と収入によって異なるから一律で上限額が分かるわけではないので。70歳未満の場合でも、事前に入院や手術等の予定が分かっているなら、あらかじめ「限度額適用認定証」というのを取得しておけば、病院の窓口で支払う金額は高額療養費制度の上限額に留められる仕組みはある。ちなみに上限額は、(69歳以下の場合で)住民税非課税者なら35,400円。年収370万円以下なら57,600円。それ以上にも3段階ほどあるんだけど固定額ではなく計算が必要。病院での診療費や処方薬の支払い総額が1ヶ月間でこの上限額を超えると、超えた分のすべてが払い戻されれる。幸いなことに私自身は高額療養費制度の対象になるほどの医療費を1ヶ月間に払ったことはないけども。これが高額療養費制度の基本なんだけども、もう少し追加規則があって、世帯で合算して計算できる制度(ただ世帯で合算した場合の上限がいくらなのか計算が複雑)とか、過去1年間に上限に達した回数が3回以上あれば4回目からは上限が下がる制度とかがあったり、69歳以下の場合は1つの窓口での自己負担額が21,000円を超えないと合算できない制限とかがあったりする。マイナンバーカードを保険証の代わりに使えるようにする計画があるようだから、そうなった際には、この高額療養費制度の自動計算&自動還付機能も加えてみたら、マイナンバーカードの普及率向上に大いに役立つのではないか。保険側の事務手続きも簡略化されて経費節減にもなるだろう。
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